====== ビルドシステム(jam)について ======
[[http://www.perforce.com/|Perforce Software]]社のオープンソースなビルドツール。開発は2003年に止まっていますが、\\
bjam や omake より判りやすのが特徴。欠点は日本語の解説ページがほぼ皆無。
====== ダウンロードとインストール ======
[[http://www.perforce.com/documentation/jam|本家]]の[[ftp://ftp.perforce.com/jam/|ここ]]から jam-2.5.zip をダウンロードします。
===== Windows で VisualStudio 2010 の場合 =====
jam は VC6 時代に作られているので、そのままではコンパイルが通りません。\\
以下の2ファイルを修正しとりあえずコンパイルが通るようにします。\\
\\
Makefile の以下の4行のコメントを外し、jam0.exe の後ろに -sMSVCNT=1 を追加。
# NT (with Microsoft compiler)
# People with DevStudio settings already in shell environment.
CC = cl /nologo
CFLAGS = -DNT
TARGET = /Fejam0
EXENAME = .\jam0.exe -sMSVCNT=1
VS2010 のパスにスペースが入っているためリンクに失敗するので、LINKLIBS の指定を修正。
"LINKFLAGS ?= \"\" ;\n",
"LINKLIBS ?= ;\n",
//"$(MSVCNT)\\\\lib\\\\$(I)libc.lib\n",
//"$(MSVCNT)\\\\lib\\\\$(I)oldnames.lib\n",
//"$(MSVCNT)\\\\lib\\\\$(I)kernel32.lib ;\n",
"OPTIM ?= \"\" ;\n",
ここまで修正したら、nmake でコンパイル。
===== Windows で Cygwin の場合 =====
jam のコンパイルに必要な gcc,make,bison をインストール。\\
\\
Makefile の以下の2行のコメントを外し make でコンパイル。
#CC = gcc
# Cygwin - gcc & cygwin
CC = gcc
CFLAGS = -D__cygwin__
# MingW32
VC 用の jam と区別するために、名前を変えてコピーします。
cp ./bin.cygwinx86/jam.exe /bin/cygjam.exe
===== Ubuntu の場合 =====
jam のコンパイルに必要な以下の3つをインストール。
sudo apt-get install gcc
sudo apt-get install g++
sudo apt-get install make
sudo apt-get install bison
Makefile の以下の部分に2行追加し make でコンパイル。
#CC = gcc
CC = gcc
CFLAGS = -Dlinux
SOURCES = \
builtins.c \
出来上がったファイルを /usr/local/bin にコピー。
sudo cp ./bin.linux/jam /usr/local/bin